
クロールを泳いでいると25ⅿや50ⅿで疲れてしまい100ⅿなどもっと長い距離を連続で泳げないという人は多くいると思います。
泳げたとしてもかなり疲れてしまって2本目が出来ないという場合もあるかと思います。
やはり水泳をやるにしろランニングをやるにしろ同じ距離・同じペースで練習を行うのであれば楽に越したことは無いですよね。
そこでおススメなのが長くゆっくり泳ぐのに適している2ビートクロールです。
泳げる人であれば、2ビートクロールは比較的難易度は高くないです。
筆者がスイミングスクールでいつも大人の方にお伝えしている、2ビートクロールを泳げるようになるまでの練習方法を今回は解説していきます。
楽に長く泳ぎたい人
2ビートクロールが出来るようになりたい人
ダイエット目的の人
健康維持目的の人
この記事を最後まで読んで頂ければ2ビートクロール習得に最適な練習方法(ドリル)が分かり泳げるようになります。
また、まだ始めたばかりという人は以下の記事をまずは読んでみて下さい。楽にクロールを泳ぐためのコツを解説しております。
それでは解説していきます。
2ビートクロールはタイミングが大事
2ビートクロールを行う上で一番重要なことは手と足のタイミングを上手く合わせることです。
2ビートクロールは1回のストローク(手を回す回数)で1回キックを入れる泳ぎ方です。
ではその1回キックを入れるタイミングはいつなのか?
水の中を回す手で言えば、プル~フィニッシュまでの間、リカバリーしている手の方で言えば丁度エントリー(入水)するタイミングです。

専門用語?で説明しているから何を言っているのかさっぱりにゃん
専門用語を使って説明した方が頭が混乱しないので使わせて貰いました。わからない人は以下に詳しく表を乗せておくので確認してくださいね。

補足させていただくと、プルがちょうど横腹あたりから始まり太ももまでいって腕を水の外に抜く(フィニッシュ)までの間でキックすると考えて下さい。
なので横腹~太ももまでの間でキックを1回入れます。
2ビートクロールのタイミングを合わせる練習方法
それではここからはより詳しい練習方法(ドリル)について解説していきます。
練習方法は以下の3つの流れです。
それでは順に解説していきます。
step1 まずは歩きながらタイミングを合わせる
いきなり泳ぎながらだと難しいのでまずは歩きながらタイミングをとる練習を行います。
これは陸上でも水中でもどちらでも大丈夫です。少しスペースがあれば家でも出来ます。

最初はゆっくり片手づつ止めながらでもやって見て下さい。
慣れてきたらできるだけ止めずにやりましょう。
手と足は逆足でない方が泳ぐ時にローリング(手を掻く時に身体を回転させる動き)が入れやすくなります。
なので右手で掻いたら右足、左手で掻いたら左足という風に合わせることをおススメします。
step2 ドルフィンクロールでタイミングをとる
歩きながら出来るようになれば、次は実際に泳ぎながらやっていきます。
ここでは両足を揃えてキック動作を行います。
この時、ドルフィンキックのうねりはあまり入れないようにします。
ポイントとしては両足で蹴りタイミングを合わせることです。うねりが入ってしまうと1つ余計な動作が入ってしまうのでなるべく入れないようにします。
step3 2ビートクロールを行う
両足でタイミングが取れれば、次は片足づつ行って行きます。
タイミングは、先ほどと同じくプル~フィニッシュまでの間でリカバリーの手が入水(エントリー)するタイミングです。
step2まででタイミングは分かったと思いますので、ここで難しいのはタイミングよりも片足づつキックする事だと思います。
片足動かすともう片方の足が動いてしまう人は意外と多いです。
この対処法については次の章で詳しく解説しますね。
初めはぎこちない泳ぎになると思います。キックの回数を制限していなかった時と比べると必要最低限のキックになってしまっているからです。
正直これは慣れです。慣れてくると最初は考えながらしないと出来なかったのに対して考えずとも出来るようになっていきます。
ですので、出来ないからと諦めずにやり続けましょう。
習得していく上でよくある疑問点や問題点
ここからは習得して行く上で直面するであろう問題点や、こんな時はどうしたらいいんだろうと言う疑問点について、スクールでも大人の方から実際に質問されたことを紹介し解説していきたいと思います。
それでは順に解説していきます。
上手く片足づつ蹴れない
これは前章でも少し触れた内容です。最も多い問題点と言ってもいいです。
片足動かすともう片方の足が動いてしまうというケースです。
または、片足キックを意識しすぎるがあまり膝キックになってしまうケースです。
おそらく今から2ビートクロールを習得しようと考える人のほとんどはキックに対してそこまで意識をしていなかったはずです。
なぜそう思うかと言うと指導者になる前までは筆者もそうだったからですw
キックは打てば打つほどいいんだ!と思っていました。
ですが2ビートの場合、1回のストロークに対して1キックです。2回キックしてしまえばそれはもう2ビートでなく4ビートです。

じゃあどうやって片足づつ蹴ったらいいにゃん!

大丈夫だよ!安心して!その為の練習もちゃんとあるから。
片足づつ蹴るのに有効な練習(ドリル)として有効なのは片足ビート板キックです。
片足キックの練習の場合、普通のバタ足とは違いゆっくりと行うのがポイントです。
この時に膝キックにならないように太ももから大きく蹴ることを意識して下さい。
慣れてきたらけのびの姿勢でもやって見ましょう。
ローリングが入れづらい
ローリングが入れずらいのは足と手が逆になっている場合が多いです。
もしくは手の掻きと足のタイミングが合ってない場合ですね。
ローリングは無理に身体をねじろうとすると返って逆効果になります。
ローリングを入れるメリットは、手の掻きでより水を捕まえやすく押しやすくなること、呼吸時に呼吸がしやすくなることです。
手を掻くのに合わせて自然に入るのがベストです。
なので、足と手が逆だと出来ないことは無いですがやりずらいです。
特に初心者の方はやりずらいと思うのでおススメは同じ手と足です。
息継ぎが上手くできない
息継ぎが上手くできないというのもよく聞く問題点です。
解決策としては、腕の押す勢いに合わせてローリングを入れて伸びる時間を長くして呼吸をすることです。
この時に腕の押しが小さいと上手く呼吸が出来ません。しっかり後ろまで押す事を意識してください。
足の回数が決まってない時は呼吸時にもサイドキックを入れれます。ですが2ビートクロールになるとキックは1回のみです。
キックが少なくなる分、呼吸はしづらくなってしまいます。
腕の力を意識する練習(ドリル)で有効なのはグーの手クロールです。
やり方は簡単で手の平をジャンケンのグーの形にしてクロールを行います。
この時に腕全体(肘から手の平)で水を掻くことを意識してください。
手の平をグーにしていると水が抜けていく何とも言えない気持ち悪い感覚になります。
腕全体で掻かないと全く前に進まないので、一度やってみて試してみて下さい。
まとめ
ここまで2ビートクロール習得までのタイミングの練習方法についてまとめてきました。
段階を踏んで行うことで誰でもタイミングは取れるようになっていきます。
タイミングが取れれば後は練習あるのみで、片足で蹴れるように練習をする、上手く呼吸が出来るように練習をしていくといったようにしていきましょう。
キックの回数が大幅に減るはずなので、慣れないうちはフォームも崩れます。
何度も練習していけば必ず出来るようになっていくので、反復練習してくださいね。
また、ジムのプール利用で必要になってくるアイテムを以下の記事でまとめています。今から水泳を始めようと思っている方や現在行っている人にもあったら便利なアイテムを紹介していますので参考にどうぞ。