
夏になると公共施設のプールや野外のプールで親が子どもに泳ぎ方を教えている場面を多々みかけます。
その光景を眺めていると伝え方・練習方法がその子の泳力に合っていないなと感じる場面もありました。
指導の行い方を知らないので無理ないですよね。
この記事では、子どもに平泳ぎを教える際のコツと声掛けについて解説していきます。
スイミングに行かずとも平泳ぎを泳げるようになってほしいと思っている方
平泳ぎの習得ついて知りたい方
夏休みの水泳の授業に向けて泳げるようにしておきたいという方
平泳ぎのキックの教え方について知りたい方。
そして平泳ぎを泳ぐうえで苦戦するのがキックです。
平泳ぎのキックは4泳法の中でも特殊で動きが平泳ぎだけ全く違います。
この記事では、前編という事で平泳ぎのキックについて解説していきます。
後編は、手の掻きと手と足のタイミングを合わせる教え方とコツについて解説する予定です。
また、その他泳法の教え方や、顔付けから一人で浮くまでの教え方について以下の記事でまとめているので良ければ参考にしてみて下さい。
平泳ぎの難易度について
平泳ぎは4泳法の中でも一番難しいと言えます。
理由は、冒頭でも解説したようにキックが特殊だからです。
クロールや背泳ぎだったら、足を交互に動かし足の甲で水を蹴ります。
バタフライであっても、両足揃えて足の甲で水を蹴ります。
一番初めに習得する事が多いクロールが出来るようになれば、比較的背泳ぎ・バタフライのキックは習得しやすいんです。
ですが、平泳ぎのキック。こいつだけは訳が違います。
平泳ぎのキックには大きく2種類あります。
どちらで行っても正解ですが、現在の主流はウィップキックになるのでウィップキック習得の為に練習を行うのが良いです。
この記事で解説するのもウィップキック習得の為の練習方法になります。
そしてキックが出来ればほぼ完成に近いです。後は手のタイミングと足のタイミングを合わせるのみです。
平泳ぎ習得までの流れ
それでは平泳ぎ習得までの流れをざっくりと解説いたします。
まず足の動きをプールの端に座って行います。
そしてそれが出来たらビート板を持って実際に泳ぎながら行います。
足もある程度出来てきたら次は、けのびの姿勢(ロケット)になり足を2回、手1回で泳ぎます。
それも出来れば、足1回、手1回で平泳ぎをする流れになります。
平泳ぎ習得のカギはキック
それではここからは平泳ぎのキックをする際の注意点とコツを解説していきます。
以上3つになります。それでは順に解説していきます。
足首を曲げたまま蹴り最後に伸ばす。
平泳ぎのキックは足の裏で水を後ろに押す動きになります。
ですので、足首が伸びてしまうと、足の裏で水が捉えられずに前に進まない原因にもなります。
足首が伸びた状態(足の甲でキック)でキックすることをあおり足と言います。
平泳ぎの足の動きとして
この大きな4つの動きがあります。①~③まで常に足首を曲げた状態で行います。
膝が地面に直角になるように
膝がお腹の下まで入ってしまうと足首をしっかり曲げていたとしても前に進みません。
膝は地面と直角になる位置で止めます。
後ろから見ると足が「W」の形になっていれば○
後ろから見た時に「M」の形になっていると膝を引き付けすぎです。
お腹まで膝が入ってしまうと、その分足に水の抵抗が加わるのと、蹴った時に腰の位置が下がり足も下がってしまう原因にも繋がります。
足の裏が真上に来るように膝を曲げると「W」に近づきます。

足の裏が真上に来るようにお尻に着けてみて
と伝えてあげましょう。
腰の位置を下げずに蹴ること
キックした後に足首を伸ばさないと前に進まない原因になるのと足がそのまま下に沈んでいきます。
そして腰も沈みます。
足首を曲げて蹴るのも重要なのですが、それ以上に足首を伸ばすタイミングも重要になってきます。
足の裏で水を捉えて蹴って足首を最後に伸ばすことでより推進力が生まれます。

曲げて蹴って最後に伸ばすんだよ
と伝えてあげましょう。
平泳ぎキックの詳しい練習方法
それではここからは詳しい練習方法と、アドバイスの仕方・補助の仕方について解説していきますね。
それでは順に解説していきます。
また、コーチングの行い方について以下の記事で解説していますので参考にしてみて下さい。
step1 腰かけキック
それではまず足の動きの確認からですね。平泳ぎのキックは大きく分けて4つの動きになります。
この動きをプールの壁に座って行います。以下の動きになります。
このときに注意点として、②の時に膝が外に向きすぎないようにしましょう。
踵と踵の間が拳1個分開くぐらいがいいです。
③で回す際は出来るだけ水面近くを円を描くように回します。
②~③の動きまでで足首は伸ばしてはいけません。
伸びてしまう場合は一度プールサイドに上がって踵歩き(ペンギン歩きと呼んでます)をしてみて下さい。
そうすると足首を曲げる感覚が分かります。
教え方と声掛けの仕方として
番号をいう際は②と③は長めに言います。

いち、にーい、さーん、よん
初めはゆっくりと行ってください。まずは動きを覚えます。
そして慣れてきたら流れるように出来るまで腰かけキックで練習です。
この腰かけキックで変な癖がついてしまうとなかなか直らないので注意してください。
step2 板キック
腰かけキックで形がある程度出来て流れるようにキックが出来るようになれば実際に泳ぎながら練習をしましょう。
足の動きは同じく以下ですね。
初めは補助をしてあげましょう。
声掛けは同じく番号をいうようにしてください。
番号を言わなくてもわかっている場合は、「伸ばす、曲げる、大きく回して、伸ばす」といったように動作を言ってあげましょう。
呼吸のタイミングは②~③の間です。これは手とのタイミングを合わせる際に重要になってきます。
補助のポイントは以下です。
補助は基本動きを止めないように行います。
動きを止めてしまうと違った動作を覚えてしまう恐れがあるからです。
そして、補助は無理やり動かさないことが重要です。
少しでも出来れば褒めてあげて下さい。褒めて指導を行う事でどんどん伸びていきますよ。
まとめ キックが出来れば手とのタイミングを合わせる
ここまで平泳ぎのキックの教え方ついて解説してきました。
平泳ぎはキックが出来ればほぼ完成です。
そしてキックのコツと注意点は以下になります。
この3つを意識することでキックは上達します。
手の動きはそこまで難しくないです。後は手と足のタイミングを合わせるのみです。
平泳ぎのストロークと手と足のタイミングについては後編として後日記事にする予定ですのでもうしばらくお待ちくださいね。
当ブログでは、ランニング、水泳に関する知識を初心者の方にも分かり易く発信していきます!
今後もどんどん配信していく予定なので楽しみに待っていてくださいね!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
またね~!(^^)!