
この記事に辿り着いた方は、少なからず我が子に泳げるようになってほしい!と思っている方だと思います。
小学校に上がると水泳の授業があります。そこで泳げるように指導をしてもらえるかというとしてもらえません。
コーチをしてきて経験上、小学生に上がっても泳ぐことはおろか水に浮くことさえ怖がってしまうという子は少なからずいます。
園児でも小学生でも水を怖がり受けない子はいます。
ですが時間はかかりますが必ず出来るようになります。
今回は実践可能な水中での浮き方について解説していきます。
小学生になっても未だに泳ぐことができない
水を怖がってしまう
最低限自分の身を守れるぐらいには泳げるようになってほしい
この記事を読んで頂ければ、浮くまでの手順とコツはバッチリ分かりますよ!
浮けない理由
まず、なぜ浮けないのかです。
大きな問題は、水への恐怖心があるからです。
顔付けは平気な子でも浮くとなると9割の子は怖がります。
理由としては足が完全に地面から離れるからですね。
水の中とはいえ浮いている状態になるわけです。
これにはやはり個人差があります。全く怖がらない子であれば浮くのは一瞬で出来ます。
ですので、まずは恐怖心を取ることから行う必要があります。
徐々に徐々に行っていけば出来るようになります。
浮くためのコツ3選
それでは手順に入る前に浮くために必要なコツについてまずは解説していきます。
正直言って今から紹介する3つのことが出来ないと恐怖心は取れませんし、浮くことはなかなか難しいです。
この3つです。それでは順に解説していきます。
身体の力を抜く
身体に力が入っていると、人間は沈みます。
浮力を出すためにはまず身体の力をぬくことが必要なのです。
ですが、怖がる子は力が入ります。めちゃくちゃ強く入りますw
じっと動かない
動かないというのもコツの1つです。
力が上手く抜けていても怖がって動いてしまうと沈んでいきます。
泳いでいる時を想像してみて下さい。
4泳法でしっかりとしたキック・手の動かし方をしていれば身体はプールの底まで沈んでいくことは無いです。
ですが、手と足をぐちゃぐちゃに左右上下に動かせば、みるみるうちに底まで沈みます。
変に力が入ってしまい浮力を上手く扱ず沈んでしまうのです。
ですので、浮く段階ではキックは不要ですし手の動きも不要です。
浮けるようになってから行いましょう
水中で目を開ける
これは本当に目を閉じたままで顔付けする子が多いです。
目に水が入るのが怖いというのが理由ですね。
目を開けないと何も見えないので恐怖でしかないです。
ゴーグルを付ければ解決するのかというとしません。
ゴーグルをつけても目をつぶる子が9割ですw
また、水難事故の際にゴーグルがないと目を開けれない状態だと結局困ります。
ですのでまずはゴーグル無しで目を開けれるようになる必要があります。
浮けるようになる練習の手順
それではここからは具体的な練習の仕方について解説していきます。全部で5stepあります。
このような流れです。
小さい子であれば、自宅のお風呂でも出来ないことは無いですがかなり狭いと思います。
自宅の近くに公共プールがある場合はそこで練習するのがおススメです。
またこの練習は、顔付けが出来るようになっているのが前提です。
ですので顔付けがまだ上手く出来ない場合は、以下の記事にて解説していますので、参考にしてください。
それでは順に解説していきます。
step1 けのびの姿勢で身体を支えてあげる
まず、浮けるように姿勢を作ります。この時に顔を付けるように促してください。
補助の行い方はこのような流れになります。
お風呂で行う場合は、狭いと思うので横腹を両手で支えてあげて子どもの手は肩に持ってくるようにしましょう。
顔付けの際、なかなか目までつからない場合は、おでこを付けるように言うと出来ます。
少しでも出来たら大げさに褒めてあげましょう。出来なくても挑戦したことを褒めてあげて下さい。
褒め方については以下の記事を参考にしてみて下さい。
step2 自分でけのびの姿勢を作らせる(補助有)
完全補助有で出来れば次は自分でけのびの姿勢まで持っていかせます。
顔付けが出来ない場合は、顔をあげたままで足だけ後ろにするように声掛けします。
そして口まで→鼻まで→目までの順番で徐々に付けさせて最終的には顔付けしてから補助有で出来るようにします。
この時にしっかりと力が抜けているか、動いていないか、目が開いているか確認をするようにしましょう。
出来ても出来なくても沢山褒めてあげて下さい。
step3 けのびの姿勢で顔付けの時間を伸ばしていく
step2が出来たら今度は顔付けの時間を伸ばしていきます。
step2と同じやり方で顔付けのカウントを行います。
何秒でも大丈夫ですが最初は2秒くらいからはじめるのがいいと思います。
最終的に5秒くらいできれば上出来です。
この時に完全に力が抜けていて動きも止まっていれば、1人でも出来る可能性が高いです。
step4 補助を徐々にとっていく
今度は補助を取っていきます。
補助の外し方にコツがあります。
例えば顔付けカウントが3秒だとすると、初めは2秒まで持って最後1秒で一瞬離します。
一瞬離すことで少し浮力を感じます。この時に力が入らず全く動かなかったらどんどん離す秒数を長くしていきます。
また、自分で立つ方法を知らないので、教えてあげましょう。

立つときは焦らずにゆっくり両足を曲げて地面につくんだよ
と言ったような感じです。立つときに初めは苦戦するので手を持ってあげると上手く立てます。
step5 補助なしで行う
初めは補助有で浮くのが一人で何秒か出来るようになったら今度は全て1人で行わせます。
やり方は一緒で、まず顔を付けてゆっくり足を後ろに伸ばします。
この時に1秒でも1人で浮ければ後は何回かやれば長く浮けるようになっていきます。
ここまでくると恐怖心は完全になくなります。
だるま浮き、クラゲ浮きをやらない理由
ここまで聞くと他にも調べた方は疑問に思う事があるかと思います。
だるま浮きやクラゲ浮きはしないのかと。
確かに浮く方法としてだるま浮きやクラゲ浮きは有効です。
ですが、水への恐怖心が強い子からするとだるま浮きやクラゲ浮きはハードルが高すぎます。
足が完全に地面から離れているし、顔も絶対につけないといけません。それも何秒間も。
怖い子どもからすればいきなりそんなことできません。
なので、補助しながら行って行く方が近道だったりします。
途中で入れるのは全然アリです。補助有で何秒間も顔付けが出来るようになったタイミングで。
まとめ
ここまで水中で浮く方法について解説してきました。
正直、浮くというのはかなり難しいです。指導者として何度も悩まされている項目でもあります。
浮くというのは簡単に見えて難しいのです。
すべてのことに共通する事でもあると思いますが、出来不出来にかかわらず沢山褒めてあげて下さい。
褒めてあげることで、浮くという難易度の高い項目もクリアできます。
自宅では難しい場合やスクールに通わせたい方は、スクールの選び方と体験時に必要なものを記事にまとめていますので以下の記事を参考にしてみてください。
当ブログでは、ランニング、水泳に関する知識を初心者の方にも分かり易く発信していきます!
今後もどんどん配信していく予定なので楽しみに待っていてくださいね!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
またね~!(^^)!