

こんにちは!ぽちです!
今回の記事では、泳げない子どもがクロールを泳げるようになる教え方についてコーチ目線から解説していきます。
スイミングに通っているがなかなかクロールが習得出来ないと悩んでいる方
スイミングに行かずともクロールだけでも泳げるようになってほしいと思っている方
自分で子どもにクロールを教えたい方
クロール習得ついて知りたい方
夏休みの水泳の授業に向けて泳げるようにしておきたいという方
また、スイミングを始めるタイミングについては以下の記事にて解説していますのでそちらも参考にしてみてください。
それでは解説していきます。
クロールとは

クロールってなんだにゃん。難しそうだにゃん。
僕にもできるかな。

そうだね。クロールって意外と難しいんだよ。
けど、コツさえ掴めば出来るようになるよ。
まずクロールとは何なのかを説明していきたいと思います。
クロールとは水泳の泳法の一種です。
泳法の一種。水面に伏して脚を交互に打ち(ばた足),左右の腕で交互に水をかく。最もスピードの出る泳法。競泳の自由形はどの泳法で泳いでもよいことになっているが,クロールで泳ぐのが一般的。
コトバンクより
自由形=クロールと思っていた方もいたかもしれませんが、決して同じではないのでお気を付けください。
クロールは誰もが知っている泳法だと思います。スクールに通うと一番最初に習得するのはこのクロールです。
ですが、クロールは非常に習得難易度が高いです。
一見難しく見えるバタフライの方がクロールと比べると習得は容易いです。
クロールが難しい理由としては、呼吸にあります。
呼吸時に横を向く動作。ここがかなり難関になるのです。
横を向く際に片方の手は上にあります。その際に重力がかかります。そうすると身体は下に沈んでしまうので息を吸う際に水を飲んでしまって上手くいかないケースが良くあります。
また、呼吸時にそもそも横を向けずに前を向いてしまって沈んでいってしまうというケースも良くあります。
ですので、クロール攻略のカギは呼吸と言っていいでしょう。
実際に筆者が勤めているスクールでもコツを掴めずに半年以上クロールを練習しているという子もいます。
それほどクロールは難しいのです。(クロールを乗り越えるとすいすい進級していきます。)
クロール習得までのstep
それではクロール習得までの流れについて解説していきます。
ざっくりと4stepに分けてみました。
このような流れになります。
それでは順に解説していきます。
step1 けのびキック(ロケット)を出来るようにする
まず、大前提としてけのびキックが出来ないとクロールはできません。
また、けのびキックを行うには水慣れが必須です。
ここでいう水慣れとは、顔を付けたり潜ったりしても平気かどうかという事です。
そして、けのびキックも息継ぎありなし関係なく10ⅿほどはいけるのが望ましいです。
ここで大事なのは、しっかりとしたキックが出来ているかどうかです。
しっかりとしたキックというのは、膝から曲がってキックをせずに太ももから大きくとキックが出来ているかという事です。
キックについて詳しく書くことはここではしないので以下の記事を参考にしてみて下さい

まずはキックから猛練習だにゃん!!!
step2 ノーブレクロール(呼吸なし)を出来るようにする
ノーブレクロールは、けのびキックの状態から手を大きく回します。
回し方のコツは以下です。
文字で説明するとこのような感じです。かなり分かりずらいですねw
いきなり泳ぎながらは難しいので、座った状態で手の回し方のみ練習してください。
その後、泳ぎましょう。
目安としては7m~10ⅿほど泳げれば大丈夫です。
ポイントとしては2つあります。
腕は曲げないで真っ直ぐ回す事、手が重なってから次の手を回す事です。
まず、真っ直ぐ回す理由は曲がってしまうと力が入らず水をしっかりと押せないためです。進まない原因にもなります。
また、手が重ならないうちに回してしまうと呼吸を入れる際に上手く呼吸が出来ない原因に繋がっていきます。
ちなみに手が重なってから次の手を回すクロールのことを「タッチアップクロール」と言います。
step3 12.5ⅿクロールを出来るように
手の回し方がわかってからは呼吸有のクロールの練習に移ります。
まずは半分までの距離を泳げるようにしましょう!
呼吸のポイントは以下です。
ちなみに身体を左右にねじる動きのことを「ローリング」と言います。
主にクロールの掻きや呼吸時に用いられるのと背泳ぎの掻きの時に身体をひねる際に使います。
なので上手くローリングが出来ると呼吸は格段にしやすくなります。
ですがそんなに簡単にはできないのでつまずくんですよねw
また、横は向けたとしても回していないほうの手が下に沈みすぎると呼吸が出来なくなってしまいます。いかに呼吸を速くしてキックを落とさないようにするかがカギになってきます。
step4 25ⅿクロール完泳
12.5ⅿが完泳できれば次は25ⅿです。
ここで言っておかないといけないことは、12.5ⅿはまだ息継ぎが完全に出来なくとも行けます。
ですが25ⅿともなるとさすがにしっかりと息継ぎを出来ないと完泳は難しいです。
実際にスクールで指導していても立ってしまう子は多いです。
なので上記で紹介させていただいたポイントを押さえておかなければ完泳は厳しくなってきます。

呼吸できる気がしないにゃん…。
どうやって呼吸練習すればいいにゃん。

大丈夫だよ!次の章では呼吸の練習方法について解説するね!
クロールの呼吸練習について
クロールの呼吸練習に実際に筆者がスクールで用いている練習は以下になります。
また、自宅でも可能な練習もあるのでこの章の次に解説いたします。
この3つは実際に行ってみて25ⅿ達成が多数実現した練習方法になります。何も特別なことはないよく水泳の練習では行うメニューです。
それでは一つづつ解説していきます。
サイドキック
サイドキックとは横向きにキックする練習のことです。
サイドキックはかなり疲れます。ですのでやりすぎは禁物です。
あくまで横向き姿勢の時にキックを打てているか確かめる為のメニューなので、これだけでは呼吸が完璧になることはありません。
ただ、呼吸時のキックを強く行えればその分身体が浮きやすくなって結果呼吸が上手くいくので行うに越したことは無いですね。
これはかなり難しいので行う際は補助をしてあげて下さい。
補助の仕方は、まず背中側に回って耳を腕に着けて肩が上になるようにしましょう。
ただずっと支えているのも良くないので離したり補助したりを繰り返してください。
余りにも理想の形から遠のいている場合は、補助をしながらポイントを言ってあげて下さいね。
ロールスイム
ロールスイムとは、けのびキック(ロケット)と背面キック(ラッコ)を交互に行う練習です。
筆者は「ロールケーキ」と呼んでいます。そうすると子どもたちからこう言われます。
「クレープはないのぉ~?」ないわ!そんなもんw
少しそれましたが、ポイントは以下です。
最初は5秒から始めます。水中の中でも大きな声で言うと案外聞こえていますので声掛けをしましょう(公共プールでは迷惑になるかもしれません)
5秒終わると次何をするのかいってあげると分かり易くていいです。
最終的には2秒で変わっていけるようにしてクロールの呼吸に繋げていきます。
片手クロール
片手クロールは片方の手のみ回します。そのままですが。なのでポイントも上記と同じになります。
ここで特に注意する点は、手を回す前に先に顔が動いているかの確認ですね。
先に顔を動かすことでより呼吸がしやすくなります。
なので順番的には、サイドキック、ロールスイムの次にするのがおススメです。
サイドキックで横向きのキックと呼吸の姿勢を意識させ、ロールスイムで身体の傾け方を覚えさせる。
その後に片手クロールでクロールの動きに近づけていき、最終的に両方回して行うといったような感じです。
ここでも補助をしてあげましょう。背中側に回って、呼吸の時の目線や態勢をアドバイスしてあげて下さい。
そうすることで理想の形に近づいていきます。
自宅で行える練習
それではここからは自宅で行える練習を少しだけ解説していきます。
まず、手の回し方。これは自宅でも出来ます。真っ直ぐ回せるかどうかを自宅で練習しておきましょう。
そして、呼吸時の練習も自宅で行えます。
まずベットや布団に手を上にした状態で寝転びます。寝転んだ状態からクロールを泳ぐのと同じく手を回します。そしてプールでクロールの呼吸をするのと同じく呼吸をここでも入れましょう。
ベットや布団の上で行うメリットとしては、プールのように沈む恐れがないので身体がフラットな状態を保てます。
その状態で呼吸の姿勢をとるとやりやすいですし、形をつくりやすいです。
是非試してみて下さい。
まとめ 基礎が出来ても綺麗に泳げるまでには時間がかかる
ここまでクロールを泳げるようにするための教え方について解説してきました。
また、25ⅿを行けたとしてもかなり綺麗に泳げるようになるにはまた時間がかかります。
ただ泳げるようになることと綺麗に泳げるようになるとではやはり違ってくるので。
クロールを教えるというのは筆者もかなり苦労しています。実際に日々悩んでいます。
それほど教えることは難しいのです。一人一人に性格や泳ぎ方の癖の違いがあるので、教えるにしても皆同じでは上手くいかない場合もあります。そこが奥深くも難しい所ですね。
今回紹介させて頂いた練習は取り組みやすく結果も出やすいと思うので是非試してみて下さい!
また、自分で教えるのは大変だという方にはスクールに通う事をおススメします。以下の記事を参考にしてみて下さい。
当ブログでは、ランニング、水泳に関する知識を今から運動を初めたい!という方に向けて発信していきます!
今後もどんどん配信していく予定なので楽しみに待っていてくださいね!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
またね~!(^^)!